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V4の魅惑

NvidiaがPascal世代のGPUを発表し、世の自作PCユーザーはIntelのi7-6800シリーズすなわちBroadwell-Eを待ち焦がれていることであろう。
Broadwell-Eではi7の最大コア数が更新される予定であり、ついにコンシューマー向けでもコア数2桁の時代に突入するということで注目を集めているのであるが・・・。そんな期待をよそにBroadwell-Eの兄貴分であるXeonシリーズのBroadwell-EPはこっそりと2016年4月から販売が開始されていた。
それと前後してBroadwell-EPのES品が流通し始めたので、この世代のES品がコストパフォマンスの良い代替品として使えるか少し検証してみよう。

こちらがヤフ◯クで買ったE5-2630L V4。お値段はご自分で検索してどうぞ。
性能比ではかなり安い部類だと思う。
IMG_1552(2).jpg
V4はV3世代とは異なり広く張り出したヒートスプレッダを持つ。おそらくi7シリーズもこのパッケージになると思われる。
ヒートスプレッダの厚み分も多少増しているため、その代わりに下の基板部の厚みは減少した。LGA115xの薄型化のときはCPUクーラーの重みでCPUが折れたり殻割りで折れたりしたが、こちらは殻割りの必要が無い上にソケット周りが頑丈なので心配はいらないだろう。

裏側は省電力CPUらしからずコンデンサが全て実装されている。
IMG_1580(2).jpg
V3まではTDP百何十Wのモンスターでない限り過半数のコンデンサは実装を省かれており、初期に近いES品でもコンデンサ実装数は少なかった。V4の製品版について情報が無いので確実ではないが、もし製品版でコンデンサが省かれてる場合はES品が製品版を上回るポイントとなる・・・かもしれない(性能には全く影響しない)。


外見上の特徴はこれくらいとして、肝心の中身について見てゆこう。
まずはCPU-Zの記載から。
スクリーンショット (12)
オークションで購入する際、CPU自体の写真とCPU-Zのスタッツだけは出品者が掲載していたため品質を判断する手がかりとなった。
ネットでES品を選ぶときのコツはV3については以下のページで詳しく書かれているのでまずそちらを一読してほしい。
XEON e5-2600v3シリーズes品入手メモ
さてそこで提示されていた基準にいくつか照らしあわせてみると、
・刻印にINTEL CONFIDENTIALと書いてあること→後述の理由もありV4ではあてにならないと思われる
・S-SPECの二文字目→この情報だけではわからない
・モデルナンバーがあること→刻印にはあるがCPU-Zには無い
・ステッピング→1としか書かれていない
となって何の判断もできないことになる。

そこで他のモデルのES品についても比較し整理すると、
まず刻印については型番があるものと無いものがあり、当然無いものが古い段階の試作品である。
またステッピングは1と0が存在し、0のものはクロックが製品版より低いことが多い。
さらに0ステッピングの中にはそもそもCPU-Zの情報が一部空欄になっていることもある。
ただしモデルナンバーは全て曖昧(Core i7やGenuine CPUなど)である。

つまり「刻印にモデルナンバーがあり、ステッピングが1でクロックが製品版と同じ」製品を選べば確実に後期の試作品にたどり着けることがわかる。
しかしまだ問題がある。それはクロックが分からないことだ。
ターボブーストのあるCPUにはクロックの参考値が複数あり、下から標準クロック、全コアターボブースト時の最大クロック、1~2コアターボブースト時の最大クロックとなる。そのうちパッケージやモデルナンバーに併記されるのは標準クロックのみ。
いちおう、経験則としては標準クロックの記載が製品版と同じであれば他のターボクロックも製品版と同じのはずである。
とは言ってもV4は未知の領域であったので最大クロックの確証は欲しい。
ところがCPU-ZのMultiplier欄は全コアターボブーストの倍率までしかなく、てきとうに負荷をかけてもなかなか最大クロック相当の数字が出てくれない。

このようにUEFIでアクティブコアを1に制限して負荷をかければ一応簡単に最大クロックを調べることはできる。
スクリーンショット (7)
しかしご覧のとおりCPU-Zのコア数まで1に減ってしまうので、上の画像のように全コアアクティブにしつつ最大クロックを示す状態を撮影するには多少コツがいる。シングルコアだけ負荷がかかるベンチマークソフトを見つけたりしてもいいが、とりあえず何かのゲームでも起動すればたまーにヒョコッと最大クロックになるのでそのタイミングでスクリーンショットを撮るだけでもよい。

とこんな感じに出品者が最大クロックを表示しているCPU-Zを掲載していたのでようやくこの個体が後期試作である確信を得ることができたが、特に熱意の無い出品者か何かを意図的に隠したい場合は全コア時の最大クロックしか見せてくれないので判断に困ることになろう。
たまにCPU-Z以外にHWiNFOのキャプチャを載せている人もいるが、実際はHWiNFOのほうが分かりやすいと思う。参考までに2630Lv4ESのものをキャプチャしたのがこちら。
スクリーンショット (14)
CPU-Zでは見られないQ-SPECがあり、またステッピングがR0であることも判明した。さらに下部には最大クロックも明確に表示してある。
Rステッピングなら製品化直前であり(V3はR2が製品版)、クロック数が低いような個体はAステッピングやBステッピングになっているはずだ。
というわけでHWiNFOを見れば一発で分かるので売る側は積極的にこっちで宣伝して欲しいし、CPU-Zで全コアで負荷をかけたスクリーンショットだけを掲載しているところはなんか怪しいと疑ったほうが良い。

話を自分の2630Lv4に戻すと、上述のとおり後期の試作品だと思われるので謎のフリーズ等の不具合には遭遇していない。
それよりもGigabyteのマザボがクソで正規品を乗せてもおかしくなる時がある
ES品全体の問題というか、ハードウェアモニタで数値が上手く反映されない問題のみ。
スクリーンショット (13)

処理性能だけで見れば文字通り破格のコストパフォマンスなのだが、ついもう一個入手してしまったのをどうしようかなあ・・・
IMG_1579(2).jpg

お高いデュアルソケットマザーを2006年製MacProの筐体に詰めてまだ見ぬ2016年製MacProを打倒するか、価値が落ちないうちにまた流すか。
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